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ヴァイオリニスト 土田越子プロフィール

2008年〜2010年、東京文化会館ほかで行われた『土田越子ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全10曲+2曲のロマンス+未完の協奏曲ハ長調の全4回シリーズ演奏会』は、「典雅で多彩な表情を持った美しい音、ベートーヴェンの構築性と引き締まった造形感を見事な解釈で表現し、歌心と詩情に溢れた名演」と各誌でも高く評価され、成功をおさめた。

2018年、オクタヴィア・レコード・EXTONレーベルより
ファースト・アルバム「J.S.バッハ無伴奏」のCDをリリース。

4歳よりヴァイオリンを始める。神崎初美、田淵洋子、広瀬悦子、江藤俊哉、ロドニー・フレンド、ノーバート・ブレイニン各氏ほかに師事。
桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業、同大学研究科修了。江藤俊哉氏に師事。室内楽を三善晃氏ほかに師事。86年、大学より推薦され卒業の夏の2ヶ月間、米国のタングルウッド音楽祭より招待を受け参加、タングルウッド・アソシエーション・フェローシップより全額奨学金を授与される。
89年渡英、ロンドンの英国王立音楽大学大学院に留学し、ロドニー・フレンド氏に師事。翌年、最高位の名誉賞つき演奏家資格A.R.C.M. with Honoursを首席授与される。同大学院修了後、さらに英国にて、往年の世界的なアマデウス弦楽四重奏団リーダーであった巨匠ノーバート・ブレイニンProf.Dr.Norbert Brainin O.B.E.に2年間、ソリストとして師事し、特にウィーン・ドイツ音楽の薫陶を受けた。
85年NHK・毎日新聞社主催 第54回日本音楽コンクール入選。90年以来、英国、スイス等の海外の国際コンクールでも多数受賞。ローザンヌ国際招待フェスティヴァル最優秀賞及びスイス・ロマンド放送賞受賞。ロンドンのセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ主催でのリサイタル、英国、オーストリア、スペイン、スイス、フィンランドのユバスキラ芸術祭、など各地での演奏会、国際音楽祭にソロ、室内楽で出演等、ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。

帰国後92年に、文化庁助成・日本演奏連盟主催で東京文化会館にてリサイタルデビューを行った後、96年津田ホール(山田康子基金助成)、98年カザルスホール、03年ムジカーザ、05年浜離宮朝日ホールをはじめ全国各地で多数のリサイタル、 サンクトペテルブルグ交響楽団日本公演のソリストなど、内外のオーケストラと協奏曲を共演。ラジオ・スイス・ロマンドでライヴ録音・放送、NHKーFM「土曜リサイタル」「FMリサイタル」「名曲リサイタル」に出演。また室内楽でも卓越した技量を発揮し豊富な経験から多くの演奏会に出演、95~96年トウキョウ・モーツァルト・プレイヤーズのメンバー、など、活発な演奏活動を行っており、その演奏は「高度な演奏技術を駆使した、立体的な造形感を持った音楽造りと美しい音色」と評されている。また後進の指導にも力を注いでおり、2009年までくらしき作陽大学音楽学部講師を務める。

近年はウィーン・ドイツ音楽の重要な楽曲の全曲演奏にも取り組んでおり、96、97、99年にJ.S.バッハ無伴奏曲連続演奏会を行う。
2008年〜2010年に東京文化会館、カザルスホール、王子ホールにてベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲演奏会(全4回シリーズ)を行い、全10曲のソナタ+2曲のロマンス+未完の協奏曲断章ハ長調の合計13曲を演奏、成功をおさめた。
2011年労音主催でのリサイタルは、ブラームスとベートーヴェンを中心としたプログラムで好評を博す。
2018年、エクストン・レーベル・オクタヴィアレコードよりファースト・アルバム「バッハの無伴奏」のCDをリリース。
新たな境地を切り開いた演奏活動を行っている。